ざっくりノンフィクション

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『戦争の物理学―弓矢から水爆まで兵器はいかに生みだされたか』科学書のような歴史書

戦争の物理学―弓矢から水爆まで兵器はいかに生みだされたか

戦争の物理学―弓矢から水爆まで兵器はいかに生みだされたか

 

古代の戦争から第二次世界大戦、さらには近年のドローン(無人飛行機)まで「兵器」と見なせるすべてを、物理法則に照らしながら解説していく。一見専門的な書物にも見えるが、数式を極力はぶき、簡単な言葉で説明してくれるので心配はいらない。

内容は物語仕立てになっている。とくに冒頭のカデシュの戦いから中世の戦争、ガリレオニュートンが登場し、産業革命やナポレオンの時代を経るあたりは、まるで歴史書を読んでいる感覚だった。