2016-03-20 『戦争の物理学―弓矢から水爆まで兵器はいかに生みだされたか』科学書のような歴史書 戦争の物理学―弓矢から水爆まで兵器はいかに生みだされたか 作者: バリー・パーカー,藤原多伽夫 出版社/メーカー: 白揚社 発売日: 2016/02/18 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 古代の戦争から第二次世界大戦、さらには近年のドローン(無人飛行機)まで「兵器」と見なせるすべてを、物理法則に照らしながら解説していく。一見専門的な書物にも見えるが、数式を極力はぶき、簡単な言葉で説明してくれるので心配はいらない。 内容は物語仕立てになっている。とくに冒頭のカデシュの戦いから中世の戦争、ガリレオやニュートンが登場し、産業革命やナポレオンの時代を経るあたりは、まるで歴史書を読んでいる感覚だった。