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『世界一やさしい 経済の教科書 1年生』経済ニュースが楽しくなる

素晴らしくわかりやすかった。この手の経済入門書は今まで何冊か読んだが、個人的にこれがダントツだと思う。経済の入門書ということで、「GDP」「需要と供給」「信用創造」「円高と円安」「インフレとデフレ」といったおなじみの経済用語の説明はもちろんある。ただ本書だけでなく、類書もそうであるように、大学の講義のような無味乾燥な説明ではなく、あくまでわかりやすい語り口で本質だけをシンプルに説明してくれる。

雑談的な内容にも興味を引かれた。たとえば、貨幣にまつわる章では「電子マネー」や「仮想通貨」を取り上げ、お金の未来を考察し、GDPや給料にまつわる章では「IoT(Internet of Things)」を取り上げ、今後のAI化やロボット化の影響を見越して雇用と労働の意義を読者に問いかける。また雑談ではないが、景気にまつわる章では、景気動向の予測に日経新聞の「景気指標面」を活用せよと、その指標の見方や関連付け方を伝授する箇所もあって、非常に読み応えがあった。

このように、経済と密接な最新トピックや経済の理解力を高めるような具体的な方法を述べている点において、初心者向けとはいえ、類書とはひと味違った内容に厚みのある入門書に仕上がっていると思う。